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水漏れの原因と
まず行うべき応急処置

水漏れの原因などについて解説します。

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人が生活する上で、キッチンやトイレなど水回りの設備はとても大切なものです。
これらの設備では、ときおり「水漏れ」というトラブルが発生します。
水漏れの原因を知っておけば予防や応急処置などに役立つでしょう。

本記事では、水漏れの原因などについて解説します。

水漏れの原因と、まず行うべき応急処置

コラムの目次

水漏れの原因と、まず行うべき応急処置

家で水漏れが発生する原因

原因

そもそも水漏れはなぜ発生するのか、その理由から解説します。

水道管や接続部の劣化・破損

水漏れの原因として最もよくあるのは、「水道管および水道管の接続部が劣化または破損している」というものです。

素材などにもよりますが、水道管は早い場合でおおむね10年未満、長くても数十年で致命的な劣化を起こし、その劣化が激しい箇所から水漏れが発生してきます。

中古住宅や賃貸住宅の場合は、水道管が敷設されてから何年経っているかということはわかりにくいですが、新築の場合では築年数がイコール水道管の設置年数になると考えてもいいでしょう。

つまり築年数の古い住宅ほど、水道管が経年劣化を起こし、それが原因で水漏れを起こす可能性が高くなると言えるのです。

中古住宅や賃貸住宅でも、建物の築年数は入居時に教えてもらえるはずですから、それが古くて、その間に水道管の交換工事などが行われていなければ、水道管の経年劣化が原因の水漏れが発生するリスクがあります。

いずれにしても、水道管も人の作ったものですから、はいずれは老朽化して耐久性が大幅に低下してしまいます。その前に修理・交換等を行っておく必要があるのです。

水道管が凍結している

地域によっては「水道管が凍結した」ことが原因で、水漏れが発生することがあります。

豪雪地帯のように、冬場の気温が氷点下まで下がる地域では、水道管が凍結します。

そのような地域で暮らした経験がある方ならよくご存じだと思いますが、とくに夜間の気温が氷点下を下回るようなときには水道管が凍結しやすくなります。

水道管(給水管)の中は常に水で満たされています。水道管が凍結すると、その内部の水も凍結します。氷は水よりも体積が増えるので、水道管内部が膨張し、それによって水道管が破裂するのです。

豪雪地帯のような冬場に気温が氷点下になる地域のお住いのご家庭では、きちんと対策しているところが多いのですが、それ以外の地域でも、記録的な寒波が到来したために水道管が凍結してしまうことはあり得る話です。その場合は水道管の凍結による水漏れの発生を用心したほうがいいでしょう。

地震などの衝撃の影響

3つ目に考えられる原因は「地震などの衝撃の影響」です。

水道管がどれだけ頑丈に作られていても、その耐久性を超えるような強い衝撃を受ければやはり破損してしまいます。

そのような強い衝撃の最たるものが「地震」です。

よくご存じの通り、日本は地震国で、M5を超えるような大きな地震がいつどこで起きるかわかりません。

大きな地震によって水道管が破損し、そこから水漏れしてしまうことは、どこでもあり得ることなのです。

さらに水道管が老朽化しているような場合には、地震発生時に水道管が破裂して水漏れが発生するリスクはさらに高まります。

地震を余地することは現在の科学では難しく、全国どこでも地震の発生リスクがある日本では、地震の衝撃で水道管から水漏れしてしまうリスクがあることは念頭に置いておく必要があります。

水道管は老朽化していても目には見えません。
給水管なら「水の出方がおかしい」「水の色がおかしい」、排水管であれば「水の流れ方がおかしい」「排水時に変な音がする」といった前兆があることもあるので、そうした変化には注意しましょう。

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水漏れの原因と、まず行うべき応急処置

水漏れを発見した際の応急処置

応急処置

水漏れが発生したら、「被害を最小限に抑える」ことを最優先で考えましょう。

被害の拡大をなるべく早く食い止められないと、余計な費用がどんどん膨れ上がってしまいます。

そこで、水漏れが発生居したらすぐに行うべき応急処置の方法について解説します。

まずは元栓・止水栓を閉める

止水栓

まず重要なことは「止水栓を閉める」という行動です。

水漏れが起きたときに第一に考えなければならないのは、「それ以上の水漏れ被害を食い止める」ということです。

水が漏れているわけですから、被害を食い止めるには水道管に水を供給している元を断つことです。

そのための設備が「止水栓」です。

止水栓は、そこから先への水の供給をコントロールしている設備(栓)です。

つまり、止水栓を閉めれば、そこから先には水は供給されず、水漏れの被害を止めることができます。

トイレなど一部の設備にはその設備の止水栓や元栓がありますが、見つからなかったり、専用の止水栓がない施設で水漏れしている場合は、家全体の止水栓を閉める必要があります。

家全体の止水栓を閉めれば、家のどこで水漏れが発生していても食い止めることができますが、水が漏れている場所以外でも水が出なくなってしまいますので、注意が必要です。たとえばキッチンでの水漏れを食い止めるために家の止水栓を閉めると、トイレの水も流れなくなってしまうということです。

ちなみに、水漏れが発生しているのが排水管の場合は、水を流さなければ水漏れは発生しません。つまり止水栓を閉める意味はありません。

雑巾などで被害を抑える

水漏れが発生すると、当然近辺で水濡れが発生します。これを雑巾などの布類で拭いておきましょう。

水濡れした箇所をそのまま放置すると床材やカーペットが損傷してしまいます。

止水栓を閉めればそれ以上の水濡れは発生しませんので、早めに拭き取っておきましょう。

汚水の場合は洗剤などで掃除する

水漏れというと、給水管から水が漏れる状況を思い浮かべる人が多いと思いますが、実際には排水管から水漏れするケースも珍しくありません。

排水管が破損したりしたことによる水漏れは、その排水管を通る排水口に水を流さなければ、それ以上の水漏れ被害は発生しません。

つまり、先ほども書いたように、基本的に止水栓を閉めなくても水漏れ被害を拡大させないようにできます。

ただ、問題は漏れ出ているのが「汚水」であるということです。

どの排水口からの排水であるかということにもよりますが、いずれにしても、給水管が破損したときに漏れてくる水と比べれば、汚れた水が漏れ出ている状況でしょう。

このため、水濡れしてしまった箇所も、ただ拭き取るだけでなく、洗剤などで掃除したほうがいいでしょう。

具体的な原因箇所を探す

前項で述べたような基本的な応急処置が完了したら、次に、どこで水漏れが発生しているのかを突き止めましょう。

破損箇所はなんらかの方法で修繕しなければ水漏れを解決することはできません。

ご自身で修理するにしても、業者に修理してもらうにしても、水漏れ箇所がどこかということを特定できていないと、修理作業は簡単には進みません。

場合によっては、水漏れ発生箇所が壁の中のような見えないところにあることもありますので、無理に水漏れ箇所を特定することはありませんが、可能な範囲で水漏れ箇所を探してみてください。

賃貸の場合は大家さんや管理会社に相談する

お住いの物件が賃貸物件の場合は、できるだけ早めに大家さんや物件の管理会社に連絡をしてください。

賃貸物件の場合は、住宅内の設備は大家さん・オーナーの所有物で、普段はそれを「使わせてもらっている」という状況です。ですから、物件内の水道設備で発生した水漏れは、大家さんに報告しなければなりません。

このため、修理するにしても、大家さんが修理費用を負担するべきケースが多くなるのですが、店子が勝手に修理手続きを進めてしまうと、その費用を自己負担しなければならなくなってしまうかもしれません。

そういう問題もあるので、修理の手配をする前に、まず大家さんや管理会社に連絡し、今後の必要な対応を確認してください。

その後の対応がどうなるかということはケースバイケースで、たとえば大家さんが修理業者を手配してくれる場合もあれば、大家さんから業者を指定されて、自分でそこに手配しなければならないこともあります。

いずれにしても、余計なトラブルにならないようにするには、水漏れの応急処置等が済んだら、早めに大家さんや管理会社に連絡し、必要な行動のアドバイスを受けましょう。

水漏れがあったときには、慌てずに初期対応を済ませることが重要です。
とくに水が迸っているような水漏れに遭遇したら、誰でも慌ててしまうと思いますが、冷静に適切な対処をとることが大事ですので、一つ一つ適切な対処法を実践し、被害を最小限に食い止めましょう。

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水漏れの原因と、まず行うべき応急処置

水漏れの修理にかかる費用相場

費用

水道修理業者に依頼して水漏れを修理してもらう場合にかかる費用は、安ければ5,000円ほど、高ければ1~3万円ほどかかるのが目安になります。

ただ、水回りの修理にかかる具体的な費用は、業者が使用する資材や業者の具体的な作業量など、さまざまな条件によって大きく変わります。

水道修理業者のホームページを見ていただくと、多くの場合は「〇〇〇円~」というように、幅をきかせた料金設定になっていることがおわかりになると思います。

たとえば水道管の接続部のパッキンを交換するだけのような軽度の作業で修理完了なら、1万円を下回る料金で修理できることもありますが、配管自体を交換しなければならなかったり、修理作業を行うために壁や床を壊すような大掛かりな工事が必要になったりする場合には、作業費だけでも数万円かかることもあります。

私たち水回りのプロにとって、一番厄介なのは、「無理にDIYで修理しようとしてかえって被害を拡大させてしまった場合」です。

たしかに自力で水漏れの修理できるケースもありますが、水道関連の知識が乏しい方が無理に水漏れを修理しようとすると、配管を傷つけるなどの二次被害をもたらしてしまう可能性も高いのです。

そのような場合、業者が改めて修理作業を行うときに余計な作業が増え、無駄に高額な料金を支払うハメになってしまうこともあるかもしれません。

水道修理に自信があるような方以外は、はじめから水道修理業者を手配して、水漏れの修理をしてもらった方が安上がりになると覚えておいてください。

DIYで完全に修理できれば費用も安価にすみますが、それはあくまでも「修理に成功した場合」だけですので、ご理解ください。

手先の器用さや水道修理に関する知識に自信がなければ、最初から水道修理業者を手配して修理してもらった方が水漏れ修理費用は安くなる、ということを念頭に置いておくことをおすすめします。

特別な作業を必要とする工事では、その分の作業費が加算されるために、修理費用総額が高額になります。
ご自身が失敗したために修理費用が高くなってしまうようなことがないように、無理だと判断したら最初から業者に任せて修理費用を最小限に抑えましょう。

水漏れの原因と、まず行うべき応急処置

修理業者を探す前に試しておくべきこと

ポイント

前項で述べたように、DIYで修理できなさそうなときは、早めに水道修理業者を手配して修理してもらうのが一番ですが、実は業者を呼ぶ前にやっておくべきことがいくつかあります。

水漏れ修理業者を選ぶときにやっておくこと

水漏れの修理を水道修理業者に依頼するのなら、まず、現在の状況がどうなっているのかを正確に把握しておく必要があります。

たとえば「水漏れがどこで発生しているのか」だけでも把握していなければ、修理業者は水漏れ箇所の特定から作業を始めなければならなくなります。

そうした場合は、当然ながら修理が完了するまでの時間も長くなります。止水栓を閉めていたら、ご家庭の水道が使えない状態が長くなってしまうので、生活が不便になってしまいます。

また、業者が漏水調査を行うということはそのための作業費もかかることになるので、費用も高くなるでしょう。

ですから、水漏れしている箇所を特定し、必要な応急処置が完了していることが重要なのです。

もちろん、「壁の中」のようなところで水漏れしていたら、素人では簡単に判断することはできないかもしれません。そのような場合でなければ、応急処置が済み次第、できるだけ水漏れ箇所をご自分で突き止めて、業者が到着したらそれを伝えてください。

見積り無料の業者に見積り依頼を出す

見積り

2つ目のポイントは「見積もり無料の業者に見積り依頼を出す」ことです。

最近は「見積りだけなら費用はかかりません」という業者が増えています。私たちに言わせればこれはちょっと不親切のように思います。

言い換えれば、見積もりを出すだけでお金をとる業者も未だに少なくないということなのですから。

水漏れ被害は少しでも早く解消したいトラブルですが、見積の時点で何かおかしいという業者に頼みたいと思う人はいないのではないでしょうか。

水漏れは一刻も早く解消すべきトラブルですから、のんびり複数の業者から見積もりをとるようなことはおすすめできませんが、信用できないような見積を出してきた業者とは契約しないほうがいいでしょう。

見積りだけで料金がかかる業者は、修理費用自体も安くはないでしょう。

見積りを依頼すべき業者は、「見積もり無料」の業者から選びましょう。

もちろん、見積もり無料の業者=優良業者とは限りませんが、見積もり無料ならその段階で余計な費用がかかることがありません。

見積り無料なのに出張料がかかるのか調べておく

中には、「見積りが本当に無料なのか?」ということを疑わなければならない業者もあります。

ホームぺージにはたしかにそう書いているのですが、実際はお金がかかるケースもあるのです。

それは、見積もり無料の条件として、「見積り後に契約した場合のみ」という但し書きを付けているような業者です。

言い換えれば、「見積りを出しても契約しなかったら出張費を請求する」と言っているわけです。

業者のホームページの記載だけでは、ちょっとした但し書きを読み飛ばしてしまうこともあるでしょうから、これは十分に注意する必要があります。

業者のホームページには「よくある質問」のコーナーを設けていることがあり、よく読むとそういうことが書かれていたりすることもあるのですが、それに気づかなかったために出張費を払わなければならなくなってしまうこともあるのです。

このように信頼できる水道修理業者に当たってしまわないように注意してください。

とくに出張料の有無はホームページのどこかには記載されているはずですから、見積もりを依頼する際には、それをよく読むか、直接質問することをおすすめします。

業者のホームページを見るだけで、さまざまなことがわかります。
修理費に関することだけでなく、その業者に依頼しても大丈夫そうかどうかといった重要な情報も隠れていることがあるのです。
水漏れ被害が発生してからホームページを探している状況では、そんなことに気づくことは難しいので、できれば平時のうちに業者を選定しておくといざというときに慌てずに済むでしょう。

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水漏れの原因と、まず行うべき応急処置

修理が終わったあとにやるべきこと

ポイント

水漏れを業者に直してもらった後も、まだ油断しないでください。損害を少しでも抑えるためには、その後の対応も重要です。

そこで、水漏れの修理が終わった後にやるべきことについて解説します。

保険の請求を忘れずに申請しておく

保険

水漏れ修理の被害が直ったら、忘れずに保険の請求をしておきましょう。

「火災保険」では、水漏れの原因である水道管の破損の修復を保証してもらうことはできませんが、水漏れで発生した「水濡れ」の補償を受けることができます。

水濡れの補償期間などについては制限がありますので、早めに保険会社に請求をしておくことをおすすめします。

約款をきちんと確認しておく

保険の請求をする際には、保険契約の「約款」をあらためて確認してください。

保険契約によって補償内容は異なります。場合によっては何の保証もないというケースもあります。

約款を確認しておけば、そのような不安な思いをしないですむでしょう。

実際の補償の是非は保険契約の内容次第です。約款を確認しておけば余計な連絡で無駄な時間を使うこともないでしょう。

被害がひどかった場合は乾燥除菌も忘れずに

水漏れ被害の状況次第では、「乾燥除菌」が必要になることもあります。

とくに排水管が水漏れしてしまったような場合には、汚水の影響で雑菌が繁殖してしまうこともあります。

水漏れ被害の程度にもよりますが、被害が重度の場合には水漏れの修理後に乾燥除菌もしておきましょう。

湿ったまま放置するとどうなる?

水漏れ被害で発生した被害を放置しておくと、建材が腐食する原因になることがあります。

日本の家屋は水濡れに弱い木材で作られていますから、水濡れ被害を放置してしまうと、建材が傷んでしまうリスクが高まるのです。

水漏れ修理が一段落したら、業者に相談して、水濡れによる被害を食い止めてもらえるような処置をきちんと施してもらってください。

火災保険の契約は、人によってさまざまな内容になっていることがあります。
水濡れ被害をどこまで補償してくれるかということはケースバイケースで一概には言えないので、ご自身で、保険契約の内容をきちんと確認してください。

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【まとめ】水漏れは起こり得ること、
常に注意して備えておこう

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水漏れはさまざまな原因で起こってしまうことがあります。

しかし、いざというときの水漏れにきちんと対応できるかどうかで、被害の拡大は食い止めることができます。応急処置を正しく行い、信頼できる業者に水漏れの原因を修理してもらってください。

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