水道工事会社｜水コネクト
水回りのプロが教える！
水漏れ原因と対処の徹底解説

水漏れを発見したら、まずは被害の拡大を防ぐのが最優先。パニックになって誤った対応をすると、かえって状況を悪化させてしまいかねません。応急処置の手順と、漏水の確認方法について説明しましょう。

応急処置の3ステップ

水漏れは、最初の10分間の対応が被害の大きさを左右することがあります。具体的な応急処置の手順を、失敗しやすいポイントとともに解説します。慌てず、一つずつ確実に行ってください。

まず止水栓を閉める

蛇口や配管から水が漏れている場合、まずは該当箇所の止水栓を閉めます。

止水栓は通常、キッチンなら流し台下、洗面台なら収納下、トイレなら便器横などに設置されています。

右に回すと閉まり、左に回すと開きます。必ず、ゆっくりと回してください。強く回しすぎると、止水栓自体が破損する可能性があります。

雑巾やバケツで被害の拡大を防止

止水栓を締めても、配管内に残った水が漏れ出す場合があります。

床や壁に水が染み込むと、建材を傷めたり、カビの原因になったりします。雑巾やバケツを使って、できるだけ水を受け止めましょう。特に、木製の床や家具がある場合は、速やかに水を拭き取ることが重要です。

汚水の適切な清掃

排水管からの水漏れの場合は、汚水が漏れ出してしまっているかもしれません。

その場合は単に拭き取るだけでは不十分です。市販の塩素系洗剤で消毒し、その後、水で十分に洗い流してください。ただし、塩素系洗剤と酸性の洗剤を混ぜると有毒ガスが発生するので、絶対に避けてください。

水道メーターで漏水を確認する

漏水は目に見えるとは限りません。目に見えない場合は水道メーターを確認してください。見落としやすいポイントも含めて詳しく解説します。

メーターはどこにある？

水道メーターは通常、建物の外にあり、道路に面した場所に設置されています。一戸建ての場合は敷地の境界付近、マンションの場合は各階のPS（パイプスペース）内にあります。メーターボックスのふたを開けて確認してください。

メーターの読み方

全ての蛇口を閉めた状態で、メーターのパイロット（銀色の星マーク）を確認しましょう。このマークが回転していたら、どこかで漏水が起きている可能性が高いです。メーターの数値も記録しておくと、漏水量の把握や、水道局への報告時に役立ちます。数値は左から順に読み、1立方メートル単位まで記録してください。

水まわりには様々な配管が張り巡らされています。水漏れが発生しやすい場所には特徴があり、水漏れ原因もある程度パターン化されています。場所ごとの水漏れ原因と確認のコツをプロの目線からお伝えします。

【キッチン】の水漏れ原因と点検方法

シンク下には複雑な配管がありますので、まずは普段から点検しやすい状態を保ち、少しでも異常を感じたら早めに確認しましょう。

シンク下の配管からの水漏れ原因

給水管と排水管の接続部は、経年劣化や振動でゆるみが生じやすい箇所です。

シンク下は物を出し入れする際に配管に衝撃を与えやすく、接続部の緩みや破損につながります。また、排水トラップの清掃不足による詰まりも水漏れの原因となります。

水栓からの水漏れ原因

シングルレバー混合水栓の場合、カートリッジの摩耗やパッキンの劣化が主な原因です。

レバーの動きが固くなったり、異音がしたりする場合は要注意です。また、水栓本体の取り付け部分の緩みも水漏れにつながります。

【洗面所】の水漏れ原因とチェックポイント

洗顔や歯磨きなど、毎日頻繁に使用する洗面所は、水漏れのリスクが特に高い場所です。定期的な点検と適切なお手入れで、多くのトラブルを防ぐことができます。

洗面台下の水漏れ原因

洗面台下の収納スペースは湿気がこもりやすく、配管の腐食が進みやすい環境です。

収納物の出し入れで配管に負荷がかかり、接続部の緩みが生じることもあります。排水管の詰まりも水漏れの大きな原因となります。

洗面台の水栓まわりの水漏れ原因

水栓の取り付け部分や、ホース接続部からの水漏れが多く見られます。

取り付け部分のパッキンは経年劣化で硬化し、水漏れの原因となります。また、蛇口のコマやパッキンの劣化も要注意です。

【お風呂場】の水漏れ原因と確認方法

湿気の多いお風呂場は、水漏れが発生しやすい場所です。早期発見・早期対応が、大規模な修理を防ぐポイントとなります。

シャワー周りの水漏れ原因

シャワーヘッドとホースの接続部、ホースと水栓の接続部が水漏れしやすい箇所です。

シャワーホース自体の劣化による亀裂や破損も多く見られます。温度調節ハンドルからの水漏れは、内部パッキンの劣化が原因です。

浴槽まわりの水漏れ原因

浴槽と床の境目からの水漏れは、シーリングの劣化が主な原因です。

排水栓の不具合や、エプロン内の配管接続部の緩みによる水漏れもよく見られます。特に古い浴室では、防水パンの劣化による水漏れにも注意が必要です。

【トイレ】の水漏れ原因と点検のポイント

トイレの水漏れは発見が遅れると、階下への漏水など深刻な被害につながる可能性があります。普段から注意深く観察することが大切です。

便器からの水漏れ原因

便器と床の接続部（リング部分）からの水漏れは、パッキンの劣化や便器のガタつきが原因です。

タンク取付部からの水漏れは、ボルトの緩みやパッキンの劣化によって起こります。

タンク内部での水漏れ原因

タンク内部のボールタップやフロートの不具合、フラッパーの劣化による水漏れが多く見られます。

これらは水道料金の上昇につながるため、早めの対応が必要です。また、タンクと便器の接続部からの水漏れは、パッキンの劣化が原因です。

【洗濯機まわり】の水漏れ原因と対策

洗濯機の水漏れは、床下浸水などの大きな被害につながりやすい場所です。特に注意が必要な箇所と原因を見ていきましょう。

給水ホースの水漏れ原因

給水ホースの接続部の緩みや、ホース自体の亀裂が主な原因です。

蛇口との接続部のパッキンの劣化や、ホースの折れ曲がりによる破損も水漏れの原因となります。

排水ホースの水漏れ原因

排水ホースの劣化や破損、接続部の外れが主な原因です。

排水ホースの設置方法が不適切な場合（高さが足りない、曲がりが急すぎるなど）も、水漏れの原因となります。

水漏れを発見したとき、多くの方が「自分で直せるかな」と考えるでしょう。たしかに簡単な修理なら自分でできる場合もありますが、誤った判断は状況を悪化させることもあります。安全に自己修理できる範囲と、その具体的な方法を解説しましょう。

自力で修理できる水漏れの症状

自力での修理に挑戦する前に、まずは症状を正確に把握しましょう。素人でも比較的安全に修理できる症状と、その判断のポイントについて説明します。

パッキン交換で対応できる症状

蛇口のハンドルやレバーの付け根から水が漏れている場合、パッキンの劣化が原因であることが多いです。この場合、正しい工具と適切なサイズのパッキンがあれば、自力での修理は難しくありません。ただし、蛇口本体の構造を理解し、分解・組立ての手順を把握していることが前提となります。

部品の緩みによる水漏れ

配管の接続部やホースの継ぎ目から水が漏れている場合、ナットの緩みが原因のことがあります。この場合、モンキーレンチなどの工具で適度な力で締め直すことで解決できます。ただし、締めすぎは部品の破損につながるので注意が必要です。

排水管の詰まり

排水の流れが悪くなり、水があふれる場合は、詰まりが原因である可能性が高いです。市販の詰まり除去剤や、ラバーカップ（すっぽん）での対応が可能です。ただし、強力な薬品の使用は配管を傷める可能性があるため、慎重に判断する必要があります。

水漏れ修理に必要な工具

水まわりの修理には、モンキーレンチ、プライヤー、ドライバー（プラスとマイナス）、パイプレンチ、ゴムパッキン、シールテープなどが必要です。これらは、ホームセンターで比較的安価に揃えることができます。適切なサイズの工具を選びましょう。

具体的な水漏れ修理の手順

一般的な水漏れの修理手順について、安全に作業を進めるポイントを説明します。

作業前の準備

修理を始める前に、 止水栓を確実に閉め、水が止まっていることを確認します。

作業スペースを確保し、必要な工具を手元に用意します。排水口に部品を落とさないよう、栓をしておくことも重要です。

修理の基本手順

まず、水漏れしている部分を特定し、分解に必要な工具を確認します。

分解は慎重に行い、部品の紛失や順番の間違いを防ぐため、写真を撮りながら進めることをおすすめします。パッキンの交換や部品の清掃を行った後、逆の手順で組み立てます。

自力で修理すべきではない水漏れ

経験や知識が不足している状態で無理に修理にチャレンジすると、かえって被害を大きくしてしまうかもしれません。次のような場合は水回りのプロに依頼することをお勧めします。

配管の腐食や破損

配管に錆や腐食が見られる場合、その部分だけを修理しても根本的な解決にはなりません。

配管の破損は建物全体に影響を及ぼす可能性があるため、専門家による総合的な診断が必要です。

構造壁内での漏水

壁の中を通っている配管からの漏水は、建物の構造に関わる重大な問題となる可能性があります。このような場合は、専門的な調査と修理が必要です。

大規模な設備の不具合

給湯器や温水循環システムなど、複雑な機器が関係する水漏れは、専門的な知識と技術が必要です。誤った修理は、機器の故障や事故につながる可能性があります。

水漏れの修理は、状況によって業者に依頼すべきです。私たち水コネクトの対応事例を基に、プロへの依頼が必要な状況と、修理費用の目安について詳しく解説します。

プロに依頼したほうがいい症状

水まわりプロとしての経験から、次のような症状が見られる場合は、専門家に相談することをお勧めします。

水漏れの原因がわからない

水道メーターは回っているのに水漏れ箇所が特定できない場合は、プロによる調査が必要です。

天井のシミや壁のふくらみなど、目に見える形で現れている場合は、早急な対応が求められます。このような状況では、特殊な機器を使用した漏水調査を行い、的確な修理方法を判断します。

大規模な水漏れ

止水栓を閉めても水が止まらない、水圧が急に低下した、などの症状がある場合は、配管の重大な損傷が考えられます。このような場合、応急処置だけでは根本的な解決にはなりません。プロによる本格的な修理が必要です。

建物構造に関わる場合

床下や壁内での漏水は、建物の構造に深刻な影響を及ぼす可能性があります。このような場合、配管の修理だけでなく、建材の補修や防水工事なども必要になるかもしれません。

修理費用の目安

私たち水コネクトでは、お客様に安心して修理を依頼いただけるよう、明確な料金体系を設定しています。主な修理費用の目安は以下の通りです。

トイレの修理費用

※部品代、工事費、出張費込みの価格です。

キッチンの修理費用

※使用する部品や作業の難易度により変動します。

浴室の修理費用

※機器の種類や故障状況により費用は変動します。

洗面所の修理費用

※工事の規模や使用する部材により変動します。

水漏れ修理を依頼する業者の選び方

信頼できる業者を選ぶことは、適切な修理と費用対効果の両面で重要です。以下のポイントを参考にしてください。

資格と実績

私たち水コネクトを含め、信頼できる業者は必要な資格を保持し、豊富な修理実績を有しています。見積もり時には、具体的な修理実績や対応可能な事例を質問してみてください。

料金体系

前項に紹介したように、水コネクトでは修理内容に応じた明確な料金体系を設定し、追加料金が発生する場合は事前に説明させていただきます。見積もり時には、修理に必要な部品代や作業時間なども含めて、詳しくご説明いたします。

アフターケア

修理後のアフターフォローも重要です。水コネクトでは修理後の保証制度を設けており、万が一の際にも迅速に対応させていただきます。また、定期的なメンテナンスのご提案も行っています。

水漏れは毎日の適切なメンテナンスをしていれば予防できるものです。私たちが水道のプロが現場で実践している点検方法と、効果的な予防策をご紹介します。

水まわりの日常点検のポイント

毎日使用する水まわりだからこそ、少しの変化も見逃さないことが大切です。以下のポイントを習慣づけましょう。

目視での確認

配管まわりや床に水染みがないか、週に1回程度は確認します。

特に、キッチンのシンク下や洗面台の収納内は、普段物が置かれていて見えにくい場所です。定期的に収納物を取り出して、配管の状態をチェックしましょう。

蛇口の根元やホースの接続部分に緑青（ろくしょう）や白い粉が付着していないかも確認します。これらは水漏れの前兆となることがあります。

音と臭いのチェック

普段と違う音がしないか注意を払います。配管からの異音や、蛇口を操作した時の違和感は、トラブルのサインかもしれません。また、排水口やトイレから異臭がする場合は、配管の詰まりや破損が考えられます。早めの対応が重要です。

水道料金の確認

毎月の水道料金は、水漏れを発見する重要な指標となります。前月と比べて大きな変動がある場合は要注意です。特に、使用量が増えているのに心当たりがない場合は、目に見えない場所での水漏れの可能性があります。

水漏れを予防するメンテナンス

定期的なメンテナンスにより、水漏れのリスクを大きく下げることができます。

パッキンの定期交換

蛇口やシャワーヘッドのパッキンは、2年を目安に交換することをお勧めします。特に、使用頻度の高いキッチンの蛇口は、早めの交換を検討してください。

パッキンは比較的安価で、ホームセンターでも購入可能です。ただし、蛇口の種類によってパッキンのサイズが異なるため、現在使用しているものと同じサイズを選びましょう。

配管の清掃

排水管の詰まりは、水漏れの原因となるだけでなく、悪臭の原因にもなります。

台所の排水口は週1回程度、浴室や洗面所の排水口は月1回程度の清掃が理想的です。

市販の排水管洗浄剤を使用する場合は、使用上の注意をよく読み、適切な量を守って使用してください。

水圧の管理

水圧が高すぎると、配管や蛇口に負担がかかり、水漏れの原因となります。

蛇口から強い勢いで水が出る場合は、止水栓で調整することをお勧めします。ただし、急激な調整は避け、少しずつ調整していくようにしましょう。

設備の寿命を知る

一般的に、蛇口は10～15年、給湯器は8～10年が交換の目安です。設置時期が分かる場合は、カレンダーなどに記録しておくと便利です。取扱説明書は捨てずに保管し、推奨される使用年数を確認しておきましょう。

定期的な点検サービスの活用

プロによる定期点検は目に見えない劣化や不具合を早期に発見できて効果的です。私たち水コネクトでも、年1回の定期点検サービスを提供しており、配管の腐食状況や設備の劣化度合いをチェックしています。

保険と保証の確認

水漏れによる被害は、火災保険でカバーされる場合があります。

ご加入の保険の補償内容を確認し、必要に応じて見直すことをお勧めします。

新しく設備を設置する際は、メーカーの保証内容もしっかり確認しておきましょう。

私たち水コネクトには、日々様々なお問い合わせが寄せられます。特に多い質問とその回答をまとめましたので、水漏れでお困りの際の参考にしてください。

水漏れ修理費用に関する疑問

水漏れが発生した際、まず気になるのが修理費用です。以下によくある質問をまとめました。

見積もり金額と実際の費用が違うのはなぜ？

見積もり時の金額と実際の修理費用が異なると、不安になる方もいると思います。

私たち水コネクトでも、事前調査を丁寧に行い、可能な限り正確な見積もりを提示しますが、作業を進める中で追加の修理が必要になった場合は、必ずお客様に説明し、ご承諾をいただいてから作業を継続します。基本的に、見積もり金額を超える作業は、お客様の同意なしには行いません。

深夜や休日は水漏れ修理費用が高くなる？

水コネクトでは24時間365日対応していますが、深夜（22時～翌5時）や休日は割増料金が発生します。ただし、緊急性の低い修理であれば、通常料金で対応可能な日時をご提案することもできます。事前にご相談ください。

保険に関する疑問

水漏れの修理費用は、状況によって保険でカバーされる場合があります。

水漏れ被害は火災保険の適用範囲に入る？

突発的な事故による水漏れは、火災保険の補償対象となることが多いです。ただし、経年劣化による水漏れは対象外となるケースがほとんどです。

修理の前に、加入している保険会社に確認することをお勧めします。なお、水コネクトでは保険申請に必要な修理証明書の発行にも対応しています。

保険を使った修理の流れは？

保険を使用する場合、まず保険会社への連絡が必要です。その後、保険会社の指示に従って修理を進めることになります。当社は多くの保険会社と提携しており、スムーズな保険対応が可能です。

業者選びに関する疑問

信頼できる業者を選ぶポイントについて、よくご質問をいただきます。

信頼できる業者の選び方は？

まず、必要な資格や免許を持っているかを確認してください。見積もりは必ず書面で受け取り、作業内容と料金の内訳を確認することが重要です。水コネクトでは、お客様に安心してご依頼いただけるよう、すべての作業員が必要な資格を保持し、身分証を携帯しています。

修理は保証してくれるの？

修理後の保証内容も重要な確認ポイントです。水コネクトでは、修理内容に応じて1年から3年の保証を付けています。保証期間内に同じ箇所で問題が発生した場合は、無償で対応させていただきます。

緊急時対応に関する疑問

突然の水漏れに対する緊急対応についても、多くのご質問をいただきます。

深夜でも水漏れに対応してくれるの？

夜間でも、水が止まらないような緊急性の高い場合は、すぐに対応が必要です。水コネクトの24時間受付窓口にご連絡いただければ、最短30分で現場に駆けつけることが可能です。ただし、応急処置で対応できる場合は、翌日の修理をお勧めすることもあります。

マンションでの水漏れ対応はどうすればいいの？

マンションの場合、管理会社への連絡が必要になることがあります。特に、共用部分での水漏れや、他の住戸に影響が及ぶ可能性がある場合は、管理会社と相談の上で修理を進めることになります。当社では、管理会社との連携もスムーズに行えるよう、体制を整えています。