水道工事会社｜水コネクト
放置すると怖い！水を流すと
壁から音がする現象の原因

水を流すたびに壁から音が聞こえてきたら、やはり何らかのトラブルを疑ったほうがいいでしょう。原因を調べて適切に対処する必要があります。

そこで、どんな場合に、水を流すと壁から音がするのかということを解説します。

原因 ①　ウォーターハンマー現象

水を流すと壁から音がしてきたら、「ウォーターハンマー現象」が原因かもしれません。

これは配管のトラブルではなく、水道の使い方に問題がある場合に起こり得る現象です。

ウォーターハンマー現象とは、急に水道を開け閉めすることによって給水管内部の水圧が急激に変化し、配管内の水が配管の内側を打ち付けることによって音がするというものです。

ウォーターハンマー現象は、普通に蛇口を手動で開け閉めする場合にも起こることがありますが、洗濯機や食洗器のように水道を使用する家電に給水する際にも起こることがあります。

比較的大きな「ガンッ」「ドンッ」といった音にするので、驚くことも多いでしょう。

原因 ②　給水管の破損

水を流すと壁から音がしてくる原因は「給水管の破損」かもしれません。

壁の中にある給水管が破損し、そこから水が漏れ出ることによって、水を流すと壁から音が発生することがあるのです。

この場合、発生する音は（給水管の破損状況にも依存しますが）「シューッ」という勢いのある音や、「ポタポタ」という控えめな音のこともあります。

水を流したとき以外にも音が発生するケースが多く、破損が悪化するにつれて、壁の中から発生する音もだんだん大きくなっていきます。

このトラブルは、要するに「水漏れ」の一種になりますので、水道料金が不自然に上がっていたりすれば、給水管の破損を疑ったほうがいいでしょう。

原因 ③　排水管の破損

水を流すと壁から音がしてくる原因は「排水管の破損」かもしれません。

上記の「給水管のトラブル」の場合、音は常に発生し続けますが、排水管のトラブルの場合は、その排水管を排水が通る時にだけ水漏れを起こし、壁から音が聞こえてきます。

給水管の破損と同じように、排水管の破損状況につれて発生する音も大きくなっていきます。

給水管のトラブルよりも排水管のトラブルが厄介なのは、「衛生面でも問題が発生する」ということです。

排水は基本的に雑菌だらけで汚いので、壁の中で雑菌が繁殖し、それが家の中にまで浸透していくことがあります。

そのため、排水管の破損時には、排水管の修理だけでなく、周辺の除菌作業も必要になります。

上記したように、水を流すと壁から音が聞こえてくる状況がなんらかの異常に基づくことがご理解できたと思います。そこで被害が悪化する前に早めに対処が必要です。

具体的には何をしたらいいのでしょうか？

ウォーターハンマー現象の対策

水を流すと壁から音がしてくる原因がウォーターハンマー現象だったら、次のような対策が考えられます。

なるべく蛇口をゆっくり開け閉めする

まず、日ごろから「蛇口をゆっくり開閉する」ように心がけてください。

ウォーターハンマー現象の原因は急な水圧の変化ですから、それが起こらないように注意しましょう。

「止水栓」を少しだけ閉め、給水量を少し抑える方法もおすすめです。

水撃防止装置を設置する

ウォーターハンマー現象を根本的に解決するなら、洗濯機のハンドル部分やキッチンの蛇口、トイレの給水管の止水栓ハンドル部分などに「水撃防止装置」を取り付けることをおすすめします。

水撃防止装置を取り付ければ、緩衝材によって、蛇口が急に締まった際の急激な水圧の変化を緩和してくれます。

ただし、配管が古すぎたり、配管の配置が特殊な場合だったりすると、水撃防止装置を設置してもウォーターハンマー現象を解消できないこともあります。

給水管・排水管の破損はDIY修理が難しい

水を流すと壁から音がしてくる原因が給水管や排水管の破損という場合は、破損している配管を修理または交換しなければなりません。

修理は、自分で（DIYで）行うか、業者に依頼するかということになりますが、配管が壁の中にあるため、次に述べる理由で、業者に依頼したほうが無難でしょう。

＜破損個所を特定するのが難しい＞

まず1つ目の理由は「破損個所の特定」の問題です。

壁から音がしてくるということは配管は壁の中にありますから、壁を一時的に破壊して修理しなければなりません。

その際、「どこにある配管が破損しているのか？」ということを正確に調べられないと、壊さなくてもいい部分の壁を破壊してしまうことになりかねません。

私たち水コネクトのような水回りのプロフェッショナルは、日々、漏水調査（どこが漏水しているかを調べる作業）を行っています。このため。最低限の部分を壊すだけで修理箇所を露出できます。

＜きちんと修理しなければ何度でも問題は発生する＞

2つ目の理由は「修理の品質」の問題です。

配管の破損は、きちんと直さないと何度でもトラブルを起こします。

素人が作業しても不完全な処置に終わってしまう可能性があり、せっかく修理したつもりでも再び症状が現れてしまうことは珍しくありません。

私たち業者は配管修理のプロですから、当然のことながら、一度の修理作業でしっかりと直すことができます。

早めに業者を呼んで修理してもらおう

壁の中にある配管の破損修理は、できる限り早めに業者に依頼したほうがいいでしょう。

配管の破損は自然に元に戻ることはありません。放置してしまうとどんどん悪化して、漏水被害が著しいものになっていきます。

また、賃貸住宅にお住いの場合は、まず大家さんや管理会社に異常を伝えてください。

配管の修理費用は大家さんや管理会社が負担してくれるケースが多いはずですが、住人が勝手に修理業者を手配してしまうと、その住人の自己負担になってしまうことがあるからです。

アパートやマンションの2階以上に住んでいて、水を流すと壁の中から音がしてきたら、トラブルが下階に影響してしまうことがあります。

壁の中の水漏れが階下に影響する理由

音の原因が壁の中の配管からの漏水なら、それは階下にまで浸水している可能性が高いでしょう。

なぜなら、漏れ出た水は、重力のために下へ向かうので、下階の壁の中や天井に染み出てしまっている可能性があるからです。

階下での浸水で壁の中の水漏れに気づく例

下の階に住んでいる人から「お宅の部屋で水漏れがしていませんか？」と言われたことで、自室の壁の中での漏水に気がついたという例もあります。

被害状況によっては音が小さく、聞き逃してしまうこともあるので、このようなケースも珍しくないのです。

階下に被害が及んだら丁寧に謝罪しよう

もし、下階で何らかの被害が発生していたら、丁寧に謝罪しておきましょう。

壁の中の配管が破損した理由は、経年劣化などによることが多いと思いますが、もし自室の壁から聞こえてくる水の音に早く気づいていれば、階下に被害が及ぶよりも先に修理を手配することができたかもしれません。