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汚水桝の点検・メンテナンス方法を解説します。
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各家庭に設置されている汚水桝は、定期的に点検する必要があります。
これを怠ると汚水や異物があふれたりするトラブルが発生することがあるからです。
ただ、点検といっても具体的に何をどうチェックすればいいのでしょうか。
本記事では、汚水桝の点検・メンテナンス方法を解説します。
汚水桝の点検の仕方をお教えします
汚水桝の点検の仕方をお教えします
汚水桝とは「排水桝」と呼ばれる設備のひとつです。
排水桝には次のようなものがあります。
汚水枡は「インバート桝」とも呼ばれており、トイレから出た汚水や、キッチンや浴室からの排水をスムーズに流すため、ゴミなどの異物を溜めるための設備です。
底の部分に、排水管と同じ形状の「排水溝」が設けられています。
敷地内に降った雨水を集めるための桝です。
下水管につながる「非浸透式」と、集まった雨水を地面に染み込ませて異物を沈殿させる「浸透式」の2種類があります。
泥や固形物をためる役割を持つ「泥溜桝」が設けられていることもあります。
「最終桝」とも呼ばれるもので、敷地内からの排水が合流する桝のことです。
公共桝から先は、公共の下水道となっています。
大きくは上記3種類ですが、汚水枡や雨水枡からの排水管が合流するところや、排水管の曲がり角には、「会所桝」というものが設けられています。排水と一緒に流れてきた異物を沈殿させて、排水の上澄みだけを下水方面に流します。
種類はいろいろありますが、どの枡も「下水道につながる排水を一時的にせきとめる」という役割を担っています。
汚水をせきとめ、含まれている異物を桝の内部に溜め、下水道に異物が流れ込んでしまうのを避けています。
汚水桝の点検の仕方をお教えします
それでは、汚水桝の具体的な点検方法を解説しましょう。
まず、汚水桝を点検するための道具をそろえてください。
汚水桝の点検は汚水や異物で汚れてしまうため素手では行えません。ゴム手袋でガードしましょう。
汚水桝の点検は、まず汚水枡のふたを開けるところから始めます。このふたはしばしば固くなっていますので、素手では開けられないこともあります。マイナスドライバーを用意しておいてください。
汚水桝内部の異物がすくいあげるためのものです。ひしゃくがない場合はシャベルなどでも代用できます。
汚水桝内の異物のうち、固まった脂分などを砕くために使用します。
汚水桝内に溜まった異物を一度移すために使います。
汚水桝内から移したバケツの異物の水分を切るため使います。水分を含んだままでは処分できません。
水気を切った異物を捨てるために使用しますが、かなり重くなることもあるので、二重にしたほうがいいでしょう。
汚水桝内はかなり汚れているはずです。悪臭の原因となる汚れを除去するために柄の長いブラシを用意してください。
汚水桝内の汚れをブラシでこする際には台所用洗剤を用意してください。
汚水桝内の壁面や排水管の内部を洗浄し、そこにこびりついた異物を取り除くためのものです。
ホースから散水しただけでは排除できない異物もあります。お持ちの方は、家庭用の高圧洗浄機も用意してください。
汚水枡の点検は全身汚れてしまう可能性が高いので、汚れても良い格好か、雨合羽などを着用してください。
汚水桝の点検は汚水と異物が放つ悪臭の中での作業になります。マスクを二重に装着しておきましょう。
上記の道具を準備したら、いよいよ汚水桝の点検を次のような手順で行っていきましょう。
汚水枡のふたを開けたら、まずひしゃくなどを使って汚水桝内に溜まっている異物を取り除きましょう。
異物はぐっしょりと水分を含んでいますから、ざるとバケツを使って水気をよく切り、用意したごみ袋に入れてください。
おおかたの異物を除去したら、汚水枡内の壁面をブラシできれいにし、排水管の中を洗浄します。
排水管には上り方面（家の中の排水口からつながっている排水管）と下り方面（下水道へとつながっている排水管）があります。詰まってしまうリスクを考えて、下水側の排水管から洗浄するのがおすすめします。
汚水桝の点検を始める前に、汚水桝の付近にあるものは片づけておきましょう。
とくに高圧洗浄機を使用する場合には、汚水が周囲に飛び散って汚してしまいます。
重くて動かせないものなどはブルーシートなどで養生するのがいいでしょう。
汚水桝の点検の仕方をお教えします
汚水桝を除いて点検するだけなら、素人でも簡単に行えるでしょう。
しかし、点検した結果、汚れがひどかったり、異物があふれていたり、排水管が詰まっていたりしたら、素人で対処することは難しいと思います。ぜひプロである業者の力を借りてください。
前項で説明したように、汚水枡の点検には道具をそろえたり、実際に内部の洗浄を行ったりという手間と時間がかかります。
休日などに行うことになりますが、せっかくのお休みを費やすのはもったいないと思います。
素人が時間をかけて作業しても、汚水桝に何かトラブルが発生している場合にはそれを解決するのは難しいでしょう。
排水管や汚水枡の専門的な知識がなければ、パッと見で異常を発見できないはずなので、放置してしまいがちです。その異常が数か月後に大きな問題を引き起こすことになるのは、珍しいケースではありません。
上記のような理由で、汚水枡のトラブル解消や、点検作業自体も、プロである業者の力を借りることをおすすめします。
業者に依頼すると、もちろん費用がかかりますが、自力でメンテナンスすることの時間や手間、トラブルが起こっても対応できないということを考慮すると、費用対効果の面から、業者にきちんとメンテナンスしてもらうことには大きな意味があります。
悪徳業者にひっかからずに優良業者を選ぶことに注意する必要はありますが、業者に依頼するメリットをよく考えてみてください。
汚水桝の点検の仕方をお教えします
汚水桝の点検自体は、素人でも難しくなないでしょう。
しかし、点検してみて何かトラブルが発生しているような場合では素人が解決することは難しいので、プロである業者の力を借りることをおすすめします。
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