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トイレつまりは自然に治る？
治らない場合の対処法

トイレのつまりは、たいていの場合は自然には解消しません。適切な方法で対処する必要があります。

ただ、場合によっては数時間放置するだけで自然に解消してしまうこともあります。

トイレつまりが自然に治る3つのケースを解説します。

ケース1：トイレットペーパーがつまっている場合

1つ目のケースは、つまりの原因がトイレットペーパーであった場合です。

排水管内にトイレットペーパーがつまっている場合は、2～3時間で自然に解消することがあります。

そもそもトイレットペーパーは非常に水に溶けやすい性質があります。このため、大量に流してつまってしまっても、水に少しずつ溶けて最終的にはつまりが解消されることがあるのです。

ただし、注意したいのは「海外製のトイレットペーパー」です。

海外製のトイレットペーパーは日本製のものよりも厚手で肌触りが良いということから愛好者も多いのですが、残念なことに、日本製のペーパーよりもトイレにつまりやすいというデメリットがあります。つまった場合には放置しておいても自然には解消しにくい傾向があります。

日本製のものより水に溶けにくいペーパーもあるので、使用するときは注意しましょう。

ケース2：排泄物がつまっている場合

2つ目のケースは、つまりの原因が排泄物であった場合です。

排泄物も一度に大量に流してしまったり、流す際の水の量が少なかったりすると、トイレ内につまることがあります。

一般的な健康的な便の場合、その構成割合の7割以上は水分です。

つまり、排水管に排泄物がつまっても、上記したトイレットペーパーと同じで水に溶けやすいため、2～3時間すると小さくなり、つまりが解消することがあるのです。

排泄物がつまるのは節水をしていることが原因のケースが多いので、十分な水で流すように心がけましょう。

ケース3：「水に溶ける」と書かれている商品がつまっている場合

3つ目のケースは、つまりの原因が「水に溶ける」と書かれた商品の場合です。

水に溶けると書かれている商品がトイレ内につまってしまった場合も、時間が経てば自然に治ることがあります。

ただ、いくらそのように書かれていても、トイレットペーパーや便よりは水に溶けにくいことは覚えておきましょう。

たとえばトイレのお掃除シートやペットのトイレ砂などを大量に流してしまうと、ペーパーよりも水に溶けにくいので、つまりが解消するまでに長時間かかります。

最悪の場合はつまりを解消できなくなるので、水に溶けると書かれていても、通常のごみとして処理したほうがいいものもあります。

トイレに流す場合でも、一度に大量に流すことは避け、必要に応じて一部は可燃ごみとして処分するなどの方法をとりましょう。

トイレつまりを放置で治るまでにかかる時間

上記したように、一般的なトイレットペーパーや排泄物は、トイレをつまらせて水が流れにくくなっていても、2～3時間あれば水に溶けて流れ、つまりが解消されることがあります。

あくまでもこれはケースバイケースであり、つまりの原因物質やつまり方次第では、いくら待ってもつまりが自然に解消されないこともあります。

何時間経過しても自然解消されなければ、もう直らないと言えるのかということは一概には言い切れませんが、少なくとも2～3時間ほどは待ってみる価値があります。

4～5時間でようやく自然解消されるというケースもありますが、2～3時間放置しても直らないて場合は、つまりを解消する何らかの手立てが必要になります。

トイレがつまっている状態を放置するのは、あまり気分の良いものではありません。

放置して自然に直るのを待っていても、早く直らないかなと気が気でなくなるのではないでしょうか。

そこで、つまりの原因別に、少しでも早く自然解消させられる方法を解説します。

トイレットペーパーつまりはお湯を流す

トイレットペーパーがつまっているときに有効なのが、ぬるま湯を流すという方法です。

バケツに40～60°Cほどの温度のお湯を汲み、便器の中に少しずつ流し入れてください。

ぬるま湯には、つまりの原因となっているものを早く溶かす効果があります。

この対処法を行う場合は、適度な落差（周囲に水がはねない程度の）をつけてぬるま湯を注ぎ込むのがポイントです。

落差があるほど排水管内部に流れが生まれ、つまりの原因を動かしやすくなります。

お湯を注いだ後は30分～1時間くらい放置してバケツで水を流してみて、正常に戻ったかどうかを確認してください。

ただ待っているよりはトイレットペーパーが溶けるまでが早くなります。早ければ30分もするとつまりが解消されているでしょう。

便つまりは中性洗剤を流す

洗濯洗剤には、便に含まれているタンパク質を分解する成分が含まれています。

そのため、便がつまっている場合にはそれを分解してトイレが流れやすくできます。

もし、上記に書いたぬるま湯を流す方法で効果がなかったり、つまりの原因が便などの排泄物だということが明らかな場合は、この方法がより有効です。

具体的には、液体の洗濯洗剤とお湯を混ぜて便器の中に流むだけです。

また、粉末洗剤ではなく液体洗剤を使うこともポイントです。これは体タイプのほうがまんべんなくお湯に混ぜることができるためです

鍋1杯分のお湯に対して100ccの割合で洗剤を入れてください。

使用するお湯の温度は上記と同じく40～60°Cほどの温度のぬるま湯が適していますので、給湯器などを使って準備しましょう。

「トイレに流せる〇〇」はお湯か中性洗剤を流す

トイレにつまっているものが上記以外の水に溶ける物質なら、お湯または中性洗剤を使用することをおすすめします。

トイレつまりの対処は、流したものが何かということで異なりますが、紙類ならお湯、タンパク質を含んでいるものなら中性洗剤が効果的です。

いずれの場合もお湯を使いますが、60℃を超えるお湯は使用しないでください。

あえて「ぬるま湯」と書いているのには理由があります。「熱ければ熱いほど効果が出る」と考えるのではなく、ぬるま湯の温度を忠実に守ってください。

うまくいけば、ただ放置する場合よりも早くトイレつまりを解消できるでしょう。

自然には治らない場合もある

上記の方法ではトイレつまりを自然に解消できないこともあります。

その場合は、つまりの原因が水に溶けないものであることが考えられます。

「つまりが自然に治る」ということは、放置によって何かの変化が排水管内で起こるということです。

トイレットペーパーや排泄物が排水管内の水に溶けるというケースでは、待っていれば自然につまりの原因が小さくなり、つまりが解消されます。

ということは、水に溶けないものが排水管の中につまっている場合には、自然に小さくなったり形を変えたりすることがないため、いくら待っても変化したりせず、トイレつまりが解消されないということになります。

先ほども触れたように、ペーパーなどのつまりは2～3時間もあれば解消されますし、上記のような方法をとれば、もっと早く解消させることもできます。

3時間以上待っても変化が見られない場合や、そもそもつまりの原因が水に溶けないものであるとわかっている場合は、放置する意味はありません。

むしろ、つまっているものに後続のペーパーや排泄物などが付着することで、さらにつまりが悪化してしまう可能性があります。

トイレが自然に治るつまりを繰り返す原因は何か？

運良くトイレつまりが自然に治った場合でも、その後何かとトイレが繰り返しつまるというケースは珍しくありません。そのようなことには原因があります。

節水している

トイレの流す水を節約しているというご家庭が時折見られます。

たとえばトイレタンクの中にペットボトルを入れることで、流す水の量を少なくしていたり、常に『小』で流しているといった節水法があります。

これがトイレのつまりを繰り返す原因になります。

中には、数回分の排泄物をまとめて流すという節水法を実践している人もいますが、これもトイレつまりが繰り返し起きやすくなる原因になります。

なぜなら、トイレを流す水の量が少ないために、きちんと排泄物が流れきらず、排水管の途中でつまってしまうからです。

過度の節水はトイレつまりに直結しますので注意してください。

トイレットペーパーを大量に使用している

トイレットペーパーを大量に使用するクセがある方も、トイレつまりを繰り返し起こしてしまいがちです。

一度に流すトイレットペーパーの目安は、約5ｍと言われます。

とくに女性の場合はトイレのたびにトイレットペーパーを使用しますので、流すたびにきちんとそれが流れきれないと、つまってしまうことになります。

女性が多かったり、ペーパーの使用量が多いご家庭では、流す水の量を常に『大』にしてつまりを防いでください。

尿石が溜まっている

トイレ内に「尿石」が溜まっている場合も、何度もトイレつまりを繰り返す原因になります。

こまめに掃除をしていればトイレをつまらせるほどの尿石は溜まりませんが、あまり掃除をしていないと、固まった尿石が大きくなり、解消できないつまりの原因になります。

尿石の汚れは塩素系の洗剤では落ちないので、定期的に酸性の洗剤で掃除してください。

トイレがつまるときにやってはいけない対処法

トイレがつまってしまった際に、やってはいけないことが2つあります。

1つは「放置しても絶対に治らないのに放置すること」です。

たとえば、間違って小物をトイレに流したとわかっていれば、それによるつまりは、放置しても治りません。

いくら待っても解決しませんので、早めに原因を取り除きましょう。

2つ目は「無理に治そうとすること」です。

トイレつまりを解消する道具にはラバーカップなどがありますが、これらを何度使用してもつまりを解消できないことがあります。

にもかかわらず無理に道具を使用し続けると、便器や排水管を傷つけてしまう原因になりかねません。

その場合は、あとで修理業者を手配した結果、より面倒な修理作業が必要なことが判明し、修理費用が割高になってしまう可能性があります。

解消法を数回試してみて、それでもトイレつまりを解消できない場合には、別の方法に切り替えるか、あきらめて修理業者を手配してつまりを直してもらってください。

トイレつまりは自然に治ることもありますが、放置しても解消されないケースもあります。それはどのような場合なのでしょうか。

ケース1：紙おむつや生理用パッドつまっている場合

「紙おむつ」や「生理用パッド」など、水分を含むと膨れる性質の商品がつまった場合は、自然にトイレつまりが治ることはありません。

とくに紙おむつが厄介なのは、高分子吸収剤という吸水性を上げる素材が使われているからです。

高分子吸水材には200～1000倍という高い吸水能力があり、それがトイレ内の水分を含んで膨らんでしまい、排水管をふさいでしまうのです。

高分子吸収剤は一度吸収した水分を放出することはないので、時間が経てば経つほどつまりは悪化します。

そのため、これらをトイレに流してしまった場合は早急に修理を依頼しなければなりません。

ケース2：スマホやメガネなど固形物がつまっている場合

「子どものおもちゃ」「スマートフォン」「トイレに置いてある飾り」「メガネ」など、プラスチック製の固形物がトイレにつまった場合も自然に治ることはありません。

これらを流してしまった後で、さらに水を流してしまうと、固形物が排水管の奥の方へと流れていきます。そうなると修理にも時間がかかります。

誤って流してしまったことがわかったらすぐに修理を手配し、被害を最小限に抑えることが重要です。

ケース3：尿石が詰まっている場合

掃除を怠ったことで「尿石」がたまり、それがつまりの原因になった場合も、自然に解消することはありません。

尿石は、尿の中に含まれるカルシウムが石化してした物質です。放っておくとさらに固く、大きくなります。

こまめにトイレを掃除していれば尿石が溜まることはありません。長期間トイレ掃除をしないと尿石によるトイレつまりが起こりやすくなります。

尿石は通常は酸性洗剤で掃除することができますが、ひどくなってしまうと専用の薬剤でなければ落ちなくなります。

尿石が原因の場合も、放置すればするほど事態が悪化していくので、早めに水道修理業者に修理を依頼しましょう。

次に、逆にトイレつまりが自然に治る場合とはどのようなものかを解説します。

条件1：水に溶けるものがつまっている

トイレットペーパーや排泄物など、水に溶けやすいものがトイレにつまっている場合は、つまりが自然に治りやすくなります。

早ければ30分～1時間ほど、遅くとも2～3時間もあれば放置しているだけで、自然につまりが解消されます。

逆に言えば、プラスチックや金属、陶器のように絶対に水に溶けないものがつまってしまった場合は、放置することに意味はありません。

ぬるま湯やラバーカップなどを使用すれば、上記の時間よりももっと早くつまりを解消できることもありますので、早めにつまりを直したい場合は積極的に行動しましょう。

条件2：つまっているものが少ない

水に溶けやすいものがつまってしまった場合、それが少量なら自然につまりは治ります。

少量であれば、つまったものが溶けきるまでの時間も短く、数時間放置すればつまりの原因は溶けて排水管を流れていくでしょう。

つまっているものの量が多い場合は、自然に治る確率が低くなります。

自然に治るケースであっても、解消されるまでに時間がかかる可能性があるため、放置することはあきらめ、適切な方法でつまりを解消することをおすすめします。

トイレの水が溜まっている部分につまりの原因物質が見えていたら、トイレ内で大量につまっている証拠です。この場合は放置しない方が賢明です。

ラバーカップなどを使用することで解消できることもありますが、これは重度のつまりを解消するのには適していないので、修理業者を手配して修理してもらいましょう。

30分～1時間で解消する

一旦つまってしまった様子を感じても、30分や1時間経ったらつまりが自然に治っていた、という場合は、そのままそれを放置しても問題はないでしょう。

ただし、そうした症状が立て続けに発生する場合は、何か明確な原因があるのかもしれません。

もし節水している場合は、水の使用量を増やせば問題を解消できる可能性があります。そうでない場合は、排水管内部に何か問題が発生しているのかもしれません。

水道系の設備の知識を有していないと、修理は難しいと思いますので、早めに修理業者を呼んで原因の究明と修理を依頼することをおすすめします。

トイレつまりを直すのはちょっと面倒だと感じる人が多いでしょう。

しかし、つまりを放置しているとさまざまなトラブルが起こる原因になります。

水があふれてしまう

トイレがつまっている状態を放置すれば、いずれはトイレから水があふれてしまいます。

流れない状態を放置しているのですから当然です。完全につまってしまったら排水も完全に流れなくなってしまい、トイレ内が汚水まみれになってしまいます。

当然ながらもはやトイレは正常に使用できませんから、早めに修理を手配する必要があります。

悪臭が発生してしまう

トイレがつまっている状態を放置すれば、悪臭が発生します。

悪臭は生活の質を大きく下げてしまいます。

トイレ内の悪臭がどこまで漂うかはケースバイケースですが、場合によっては生活空間にまでトイレの悪臭が及んでしまうかもしれません。

マンションだと階下に水漏れしてしまう

トイレの水があふれてしまうと、その水が階下にまで及ぶ可能性があります。

マンションなどの集合住宅の2階以上にお住いの場合であれば、トイレからあふれた汚水が階下にまで浸水し、大きな被害をもたらすことがあります。

場合によっては階下の住人から損害賠償請求される可能性もあります。トイレがつまってしまったら早めに対処しなければならないのです。

自然に治らないトイレつまりに対しては、業者に直してもらうのが一番です。

トイレつまりを業者に依頼して修理してもらう際に知っておくべきことを解説します。

修理を依頼する業者の選び方

水漏れは一刻も早く解消しなければならない緊急性が高い案件です。

このため、前もって依頼する水道修理業者を選定しておくと、そこへ連絡するだけで修理にとりかかってもらえます。

ただ、そうは言っても、ほとんどの方は、水トラブルが発生してからあわてて業者を探すのが普通なのではないでしょうか。

修理も一種の「工事」ですから、本来は複数の業者から見積もりを取り寄せ、比較検討してから依頼する業者を決めたいところですが、水漏れの場合は、そんなことをやっているうちにどんどん被害が拡大してしまいますから、のんびりしている余裕はありません。

つまり、いざというときに優良業者をいかにスピーディに見つけ出せるかということがポイントになるわけです。

以下に、トイレつまりを治してもらう修理業者の選び方のポイントを列挙しますので、これを満たすような業者を探してみてください。

・対応エリア内である
・24時間365日いつでも対応してくれる
・料金が相場内である
・すぐに駆けつけてくれる
・運営、施工実績が豊富
・ホームページがきちんと更新されている
・ホームページに会社情報がきちんと掲載されている
・資格や補償がそろっている
・口コミ、評判が良い
・アフターフォローが充実している

修理料金の費用相場

一般的に、水道修理業者のトイレ修理の平均的な料金は、0.5万円～3万円ほどです。

水道修理業者の料金設定は「基本料金＋α」という設定になっています。

αとは何かと思うかもしれませんが、トイレつまりの修理作業とひと口に言っても被害状況はケースバイケースですから、必要な作業や交換する部材の値段などは、現場を見てみないとわからないのです。

具体的な修理費用は現場に来て、実際に見積もりをしてもらうことで業者から教えてくれるはずです。

その結果、おおむね上記の金額にはなることが多いですが、見積内容になにか不安を感じるような場合は、すぐには契約せず、別の業者からも見積もりをもらったほうがいいこともあります。

最後に、トイレがつまるのを予防する効果的な方法を解説します。

つまりの原因になるものは外へ移動する

1つ目の方法は「つまりの原因になる物をトイレの中に置かない」ことです。

トイレ内に、インテリアとしてさまざまな小物を置いているご家庭がありますが、そうしたものが誤ってトイレに流されてしまうこともあります。それでなくとも広い空間ではありませんので、体がぶつかるようなところに小物を置いておくことは、私たち水回りのプロとしては、あまりおすすめできません。

トイレに流れてしまいそうな大きさの小物は、トイレに置かないようにするのが無難です。

水洗レバーを適切に使って水を流す

2つ目の方法は「水洗レバーを適切に使う」ことです。

節水術としてトイレタンク内に細工をしたり、『大』で流すべきところを『小』で流したりするのは、誤った流し方です。トイレがつまるリスクを高めることになります。

節水しようというのは決して悪い心がけではありませんが、正しくない流し方をすることでトイレがつまり、それを修理するために手間とお金がかかっては、まさに本末転倒です。

節水は別のところで心がけ、トイレは適切な流し方で利用しましょう。

トイレットペーパーの適正量を把握する

3つ目の方法は「トイレットペーパーの適正量を把握する」ことです。

トイレットペーパーは水に流せると言っても、一度に大量に流してしまうとやはりつまりのリスクが高まります。

普段からトイレットペーパーを使いすぎるクセのある人は、使用量を改めましょう。